2Dフレーム解析(面内)|平面骨組の断面力・変形をリアルタイム計算

v1.1.0 最終更新日: 2026-08-25

節点・部材・荷重を登録すると、直接剛性法(マトリックス変位法)により支点反力・断面力・変形をリアルタイムに算定します。モーメント図・せん断力図・軸力図・変形図はチェックボックスで表示を切り替えられます。

このツールで検討できること
  • 平面骨組(門形ラーメンなど)の応力解析を直接剛性法で行います。静定・不静定を問わず解けます。
  • 任意の節点・部材・支点条件・荷重を登録して、支点反力・曲げモーメント図・せん断力図・軸力図・変形図を出力します。
対象外・注意が必要な条件
  • 面内(2次元)の線形弾性解析です。立体骨組・ねじり・面外挙動は扱いません。幾何学的非線形(P-Δ効果)・材料非線形・座屈も考慮しません。
  • 部材接合はすべて剛結です。部材端ヒンジ(ピン接合)の指定はできません。
  • このツールのローラー支点は「移動できる方向」で命名しています(鉛直ローラー=鉛直に動ける=水平反力を生じる)。一般の教科書と逆の場合があるためご注意ください。
  • 縁応力度は M/Z + N/A の参考値です。許容応力度照査・座屈照査は適用基準により別途行ってください。

適用範囲と計算上の仮定をすべて見る

1. 使用材料の登録

解析に使う断面を登録します。部材ごとに断面性能を入力するのではなく、ここで登録した「使用材料」を各部材から選ぶ形にしています。断面係数Zは解析には使いませんが、断面力から縁応力度の参考値を求めるために使います。「一般鋼材から選ぶ」でH形鋼・溝形鋼・角形鋼管・円形鋼管の値を反映できます。

2 / 最大8種類
名称I (cm4)A (cm2) Z (cm3)E (N/mm2)γt (kN/m3)
1
2

2. 節点の登録

節点の座標を全体座標系(Xは右、Yは上を正)で入力します。支点条件のデフォルトはフリー(拘束なし)です。ローラー支点は「移動できる方向」で呼んでいるため、鉛直ローラー支点は鉛直方向に移動でき水平反力が生じ、水平ローラー支点は水平方向に移動でき鉛直反力が生じます。ばね支点は今後のアップデートで対応予定です。

4 / 最大30点
節点X座標 (m)Y座標 (m)支点条件
1
2
3
4

フリー:拘束なし(反力は生じない)

固定支点:水平・鉛直・回転を拘束(H・V・Mの3反力)

ピン支点:水平・鉛直を拘束し回転は自由(H・Vの2反力)

鉛直ローラー支点:鉛直方向に移動できる。水平を拘束(Hの1反力)

水平ローラー支点:水平方向に移動できる。鉛直を拘束(Vの1反力)

3. 部材の登録

部材の始点(i端)と終点(j端)の節点番号を入力し、使用材料(断面)を選びます。始点から終点へ向かう向きがその部材の局所x軸になり、荷重の位置や断面力の符号はこの向きを基準にします。節点は剛結として扱います。

3 / 最大30本
部材始点 i端(節点番号)終点 j端(節点番号)使用材料
1
2
3

4. 荷重の登録

荷重は部材に載せます。位置aは部材の始点(i端)からの距離で、デフォルトは0です。終点位置bを空欄にすると部材の終端まで載荷します。角度θは鉛直下向きを0°、時計回りを正とし、デフォルトの0°は鉛直下向きです(90°=左向き、−90°=右向き、180°=鉛直上向き)。分布荷重の強度は部材長さあたりの値として扱います。台形荷重はw1またはw2を0にすると三角形分布荷重になります。モーメント荷重は反時計回りを正とします。節点に荷重を載せたい場合は、その節点を始点とする部材の位置a=0に載せてください。

1 / 最大30個 0個でも自重のみで解析できます
部材種類a (m)b (m) w1 (kN/m)w2 (kN/m)P (kN)M (kN·m)θ (°)
1

5. 計算条件

自重を解析に含めるかどうかを選びます。含める場合は、使用材料の単位体積重量γtと断面積Aから w = γt×A を求め、各部材の全長にわたる鉛直下向きの等分布荷重として自動的に加えます。

含める場合は、使用材料の単位体積重量γtと断面積Aから w = γt×A を求め、部材全長にわたる鉛直下向きの等分布荷重として自動的に加えます。

骨組図・断面力図

入力に応じて自動更新

計算方法と適用範囲

このツールで計算できること

平面骨組(門形ラーメンなどの2次元フレーム)の応力解析を直接剛性法(マトリックス変位法)で行います。任意の節点・部材・支点条件・荷重を登録して、支点反力・曲げモーメント図・せん断力図・軸力図・変形図を出力します。静定・不静定を問わず解けます。

計算方法・使用式

  • 解析: 各部材を両端剛結のはり要素(軸変形+曲げ変形を考慮)とし、直接剛性法で全体剛性方程式を組み立てて解きます。
  • 部材途中の荷重(集中・等分布・台形・モーメント荷重)は等価節点荷重(固定端力)に置換して解析し、部材内の断面力分布は固定端力を差し戻して厳密に求めます。集中荷重によるせん断力の段差・モーメント荷重による曲げの段差も図に現れます。
  • 自重を考慮する場合、部材の全長に作用する鉛直下向きの等分布荷重(γt×A)として自動で載荷します。
  • 変形図は各部材の局所たわみ(EI・v″= M の二重積分)をHermite補間とあわせて描画します。
  • 参考値として、部材ごとの縁応力度 σ = M/Z + N/A も表示します(Zは強軸まわりの断面係数)。
  • 座標系は右がX・上がYの正、荷重の角度は鉛直下向きが0°で時計回りが正です。断面力の符号は、軸力は引張が正、曲げモーメントははりの下側引張が正です。

入力と出力

入力: 使用材料(E・A・I・Z・γtのセット。H形鋼などの鋼材ライブラリから選択可能)、節点(座標と支点条件)、部材(始点・終点・使用材料)、荷重(節点荷重・部材荷重(集中/等分布/台形/モーメント)・作用角度)、自重の考慮の有無。いずれも表形式で行の追加・削除ができます。

出力: 支点反力、曲げモーメント図・せん断力図・軸力図・変形図(拡大表示可)、部材ごとの最大断面力と縁応力度(参考値)、節点変位。計算過程の一覧を帳票として出力できます。

適用範囲・計算上の仮定

  • 面内(2次元)の線形弾性解析です。立体骨組・ねじり・面外挙動は扱いません。
  • 部材接合はすべて剛結です。部材端ヒンジ(ピン接合)の指定はできません。
  • 幾何学的非線形(P-Δ効果)・材料非線形・座屈は考慮しません。
  • 支点は固定・ピン・鉛直ローラー・水平ローラーの4種です。本ツールのローラー支点は「移動できる方向」で命名しています(鉛直ローラー=鉛直に動ける=水平反力を生じる)。一般の教科書の呼び方と逆の場合があるため注意してください。
  • 縁応力度は M/Z + N/A の参考値です。許容応力度照査・座屈照査は適用基準により別途行ってください。

使用基準・参考文献・設計者が確認すべき事項

  • 直接剛性法(マトリックス変位法)による骨組解析(構造力学の標準的な解法)。
  • JIS G 3192(熱間圧延形鋼の形状・寸法)ほか: 鋼材ライブラリの公称寸法。

鋼材ライブラリの断面性能は公称寸法からの計算値です。正式な設計ではカタログ・JISの断面性能表を確認してください。荷重の組合せ・許容応力度・座屈長さの設定など部材の照査は、適用する設計基準に基づき設計者が別途行ってください。