タワークレーン基礎の設計|クレーン構造規格の風荷重・地震荷重に準拠
タワークレーン(クライミングクレーン)の基礎の設計計算ツールです。クレーン構造規格 第9条の風荷重(作動時・停止時)と第10条の地震荷重により、作業時・暴風時・地震時の荷重を求め、直接基礎(マット基礎)の転倒・滑動・支持力・浮上りの安定計算と基礎スラブの断面計算、又は仮設構台のH形鋼支持杭の押込み・引抜き・杭体応力・水平変位の照査を行います。
このツールで検討できること
- タワークレーン基礎について、直接基礎(マット基礎)または仮設構台(H形鋼支持杭)の設計計算を行います。
- クレーン反力はメーカー資料の値を直接入力するほか、クレーン構造規格に基づく風荷重・地震荷重から作業時・暴風時・地震時の3ケースを組み立てて算定できます。
対象外・注意が必要な条件
- 定置式(固定基礎)が対象です。クライミング式の本体支持・マスト割付の検討は対象外です。
- クレーン反力はメーカーの据付計画資料の値を優先してください。クレーン構造規格からの算定は、資料が入手できない場合の概算手段です。
- タワークレーン基礎そのものの設計基準は存在しないため、荷重はクレーン構造規格、基礎の照査は一般の基礎の設計法(告示・道路橋示方書・山留め設計指針)を組み合わせた構成です。
- 基礎スラブの照査は片持ばりの略算です。杭基礎マットのような複雑な応力状態は扱いません。液状化・地盤改良の要否も対象外です。
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入力に応じて自動更新計算方法と適用範囲
このツールで計算できること
タワークレーン基礎について、直接基礎(マット基礎)または仮設構台(H形鋼支持杭)の設計計算を行います。クレーンから基礎に伝わる荷重は、メーカー資料の反力を直接入力するか、クレーン構造規格に基づく風荷重・地震荷重から作業時・暴風時・地震時の3ケースを組み立てて算定します。
計算方法・使用式
- クレーン荷重: クレーン構造規格により、風荷重 W = q・C・A(速度圧 q = 83・h^(1/4)(作動時)/980・h^(1/4)(停止時)。第9条)、地震荷重は垂直静荷重の20%の水平力(第10条)とし、作業時(作動時風+水平動荷重+つり荷)・暴風時(停止時風・つり荷なし)・地震時(つり荷なし)の3ケースを組み合わせます(第11条)。
- 直接基礎: 転倒は合力の偏心量(長期 |e|≦B/6、短期 |e|≦B/3)、滑動は Fs = (V・μ+cB・A)/H、支持は最大地盤反力度 qmax ≦ 許容支持力度qa(偏心がB/6を超える場合は三角形分布)、浮上りは Fs =(鉛直力+基礎自重+埋戻し土重量)/揚圧力 で照査します。qaは平成13年国交省告示第1113号の支持力係数(別表の直線補間)または理論式で算定します。基礎スラブはクレーンベース外面を固定端とする片持ばりとして曲げ・せん断を照査します。
- 仮設構台: 各杭の軸力は N = V/n ± M・x/Σx²(弾性支承とみなした剛体分配)で求めます。鉛直支持力は Ru = qd・Ap + U・ΣLi・fi(道路橋示方書Ⅳの特性値表)、水平抵抗はChangの式により仮想固定点深さ1/βを求め、杭を「地上突出長+1/βの柱」として曲げ・軸力・座屈を照査します。H形鋼は全方向の水平力を想定し、弱軸まわりで照査します(安全側)。
- 許容応力度: 安定計算の安全率と部材の許容応力度で根拠を分けており、仮設材の許容応力度は山留め設計指針5.2(基準強度Fを短期許容応力度とする)によります。
入力と出力
入力: 基礎形式(直接基礎/仮設構台)・荷重の入力方法(メーカー反力の直接入力/クレーン構造規格による算定)・地震時検討の有無、クレーン反力(作業時・暴風時・地震時のV・H・M・Mt)またはクレーン諸元(自重・重心・つり荷・受風面積など)、基礎の諸元(マット基礎の寸法・配筋、または構台の杭配置・H形鋼断面・地層条件)、地盤条件(許容支持力度・摩擦係数など)。
出力: 荷重ケースごとの、直接基礎では転倒(偏心量)・滑動・支持・浮上りの照査と基礎スラブの断面照査、仮設構台では杭の軸力分配・鉛直支持力・水平抵抗(応力度・座屈)の照査のOK/NG判定。計算過程つきの帳票(計算書)を出力できます。
適用範囲・計算上の仮定
- 定置式(固定基礎)のタワークレーンを対象とします。クライミング式の本体支持・マスト割付の検討は対象外です。
- クレーン反力はメーカーの据付計画資料の値を優先してください。クレーン構造規格からの算定は、資料が入手できない場合の概算手段です。
- 日本クレーン協会等による「基礎の設計基準」は存在しないため、荷重はクレーン構造規格、基礎の照査は一般の基礎の設計法(告示・道路橋示方書・山留め設計指針)を組み合わせた構成です。
- 地盤は単一層または入力した地層条件によります。液状化・地盤改良の要否は対象外です。
- 基礎スラブの照査は片持ばりの略算です。杭基礎マットのような複雑な応力状態は扱いません。
使用基準・参考文献・設計者が確認すべき事項
- クレーン構造規格(平成7年労働省告示第134号): 風荷重(第9条)・地震荷重(第10条)・荷重の組合せ(第11条)。
- 平成13年国土交通省告示第1113号: 直接基礎の支持力係数。
- 道路橋示方書・同解説Ⅳ下部構造編(平成29年11月、日本道路協会): 杭の極限支持力の特性値(表-10.5.2・表-10.5.3)、水平地盤反力係数(8.5)。
- 山留め設計指針(日本建築学会): 仮設材の許容応力度(5.2)。
クレーンの設置届・落成検査等の手続きでは所轄の労働基準監督署・検査機関の運用が優先されます。採用したクレーン反力の妥当性、地盤調査結果との整合、埋戻し・排水などの施工条件は、設計者が別途確認してください。
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