液状化に伴う残留変形解析(有限要素法)|盛土(堤体)の液状化に伴う変形計算
液状化層の液状化後剛性比G1/G0を地層ごとに指定し、静的FEM解析により堤体・地盤の残留変形(沈下)を評価するツールです。計算はすべてブラウザ内(Web Worker)で実行されます。
このツールで検討できること
- 堤体(盛土)荷重を受ける地盤の液状化後の残留変形(沈下・側方変位)を、静的な有限要素法で評価します。
- 液状化による剛性低下を「液状化後剛性比G1/G0」で与えます(手入力、または安田・稲垣式による自動算定)。
対象外・注意が必要な条件
- 静的解析による簡易評価法です。地震応答解析(動的解析)・有効応力解析ではありません。
- 液状化の発生判定(FL値)はこのツールでは行いません。液状化判定(簡便法)などで別途求めたFL値を用いてください。
- 安田・稲垣式の明示式は0.8<FL<1.1の範囲のみです。範囲外では剛性比の手入力が必要になります。
- 液状化後の剛性低下による静的な再配分変形です。揺すり込み沈下・噴砂による体積変化・流動化は個別には表現されません。
地層ごとに「通常層」または「液状化層」を選択できます。液状化層は、液状化後剛性比G1/G0を直接入力するか、安田進ほか(2016)の式(1)による自動算定(0.8<FL<1.1の範囲のみ)を選択してください(解析に用いる弾性係数はE×G1/G0として計算します)。堤体本体は常に線形弾性要素としてメッシュ化され、自重を体積力として地盤に伝達します。解析は常に単一の静的線形解析です。
リアルタイムプレビュー(断面図)
入力に応じて自動更新計算方法と適用範囲
このツールで計算できること
堤体(盛土)荷重を受ける地盤の液状化後の残留変形(沈下・側方変位)を、静的な有限要素法解析で評価します。地層ごとに液状化層を指定し、液状化による剛性低下を「液状化後剛性比G1/G0」で与えて(手入力または安田・稲垣式による自動算定)、液状化後の変形を求めます。計算はすべてブラウザ内(Web Worker)で実行されます。
計算方法・使用式
- 静的評価法(剛性低下法): 液状化層の弾性係数をE×(G1/G0)に低下させたモデルで、堤体自重を載荷した静的線形弾性解析(平面ひずみ・Q4要素)を行い、液状化後の残留変形を求めます。弾塑性反復は行いません。
- 液状化後剛性比G1/G0: 地層ごとの手入力のほか、安田進ほか(2016)「液状化に伴う残留変形の静的評価法」式(1)により、FL値・繰返し三軸強度比RL・初期有効拘束圧σ′c・初期せん断剛性G0から自動算定できます(明示式の適用範囲は0.8<FL<1.1。範囲外への外挿は行いません)。
- G0はE・νから弾性理論の標準式(G = E/(2(1+ν)))で求めます。
- 境界条件はモデル側方が水平固定・底面固定のローラー支持で、堤体はせん断格子として地盤メッシュと結合します。
入力と出力
入力: 解析領域の幅・メッシュピッチ・地下水位、堤体形状(高さ・天端幅・法勾配・単位体積重量・E・ν)、地層構成(層厚・E・ν・γt・γsat、液状化層の指定とG1/G0の設定方法(手入力/自動算定。自動算定時はFL・RLなど))。
出力: 天端・のり尻など各位置の残留沈下量・側方変位、変形図(倍率調整可)、応力・ひずみ・変位のコンター図、液状化層ごとのG1/G0の算定根拠。
適用範囲・計算上の仮定
- 2次元平面ひずみの静的解析による簡易評価法です。地震応答解析(動的解析)・有効応力解析ではありません。
- 液状化の発生判定(FL値)は本ツールでは行いません。液状化判定(簡便法)ツールなどで別途求めたFL値を用いてください。
- 安田・稲垣式の明示式は0.8<FL<1.1の範囲のみで適用でき、範囲外では手入力が必要です。
- 変形は液状化後の剛性低下による静的な再配分変形です。揺すり込み沈下・噴砂による体積変化・流動化は個別には表現されません。
- 要素サイズ・解析領域の広さが結果に影響します。境界の影響が出ていないか確認してください。
使用基準・参考文献・設計者が確認すべき事項
- 安田進ほか「液状化に伴う残留変形の静的評価法」日本地震工学会論文集 第16巻第10号(2016)式(1): 液状化後剛性比G1/G0の算定。
- 有限要素法(平面ひずみ・Q4要素)の標準的な定式化。
河川堤防・宅地などの耐震点検では所管の要領(河川構造物の耐震性能照査指針など)が優先される場合があります。FL・RLの設定根拠、剛性低下率の妥当性、許容される残留変形量は、設計者が事業の基準に照らして別途確認してください。
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